男の貯蔵鉄が枯渇する理由の考察











2013年6月現在
フェリチン18.6

単純に言えば元気な成人男性の10分の1の生きる気力しかないって事ですよ!
なんでこうなったんだ!?













○鉄欠乏性貧血の背景と自己経過の推察


鉄欠乏性貧血になる原因として、
(1)胃や十二指腸の潰瘍・炎症・痔・癌などによる消化管からの出血、月経による出血(出血=ヘモグロビンとして鉄が失われます)、
(2)偏食による食事からの鉄分の摂取不足、
(3)胃切除などによる吸収障害、
(4)からだの成長や妊娠に伴う鉄需要量の増大などがあります。

一般的に、若い男性では胃や十二指腸の潰瘍や痔、若い女性では月経やダイエットによる鉄の摂取不足、中年女性では子宮筋腫による月経過多が原因となることが多く、
さらに男性女性ともに中高年以降では、胃癌や大腸癌が原因となることがあり、注意が必要です。
http://www.keio-hematology.jp/patient/explanation/ida.html



・1日あたりの失われる鉄量

バランスのとれた食事から摂取する鉄の量
(10〜15㎎) 十二指腸からの鉄吸収率(約10%)+1〜1.5mg
汗・尿・大便などから排泄される量 -約1㎎
差し引き(男性、閉経後の女性) ±0

1回の月経で失われる鉄量(約20〜30㎎) -平均1㎎
差し引き(有経女性) -約1㎎
http://www.cfs-hygeia.com/results.html









1. 下垂症、胃酸過多症
胃下垂症の人は摂取した食物を消化吸収する力が弱いため、鉄欠乏性貧血や栄養不良に陥りやすい。胃酸が多いと、胃からのカルシウムの吸収が低下し、ストレスに対してうまく対応ができません。

2.貧血体質
貧血がありますと、腸粘膜細胞が酸素不足となり、粘膜の再生能力、しいては食物の消化吸収にも悪影響を及ぼします。
http://teikettou.com/lbs/book_tebiki46.php






●胃腸での鉄分の吸収不足
 胃や腸の粘膜(ねんまく)に異常があると、鉄分の吸収がうまくいかず、鉄不足になります。
 胃炎、胃下垂(いかすい)などの病気がある人や、胃腸を切る手術を受けた人は、鉄分の吸収がさまたげられて、鉄欠乏性貧血をおこすことがあります。

●出血
 なんらかの原因で出血すると、血液中の鉄分が失われ、鉄欠乏性貧血の原因となります。
 痔(じ)、胃や腸の潰瘍(かいよう)やがん、寄生虫による腸管の傷、女性の子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)などによって、少量の出血が長期にわたって続いている場合に、鉄欠乏性貧血をおこしやすいものです。
 体内の鉄分は、赤血球が壊れても再利用されますが、胃腸が吸収できる鉄分は1日わずか1mgにすぎません。ところが10m?の出血があると、5mgの鉄分が失われてしまいます。すなわち失った分の鉄分を吸収して補うのには5日もかかるわけです。
 したがって、少量でも慢性的な出血があると、鉄欠乏性貧血がおこってくるのです。
http://kotobank.jp/word/%E9%89%84%E6%AC%A0%E4%B9%8F%E6%80%A7%E8%B2%A7%E8%A1%80







      栄養療法開始  10ヵ月後

フェリチン   35.6      18.5

GOT      28       25

GPT      32       18

γーGTP    39       32

尿素窒素     13.0      18.5

 


フェチリンのマスキングについては前のブログで一応説明したので省略。





16mgを6ヶ月摂取してきた。

しかし、半減しているっていうね。

けど、肝臓障害があるとフェリチンはマスキングされるのである意味で本当の値が判明しただけといえなくも無い。


ヘモグロビンへの充電が完成して、ここからやっとフェリチンを貯めていける準備が整った。と思いたい。












○鉄不足とエネルギー不足と食べ過ぎ

ヘモグロビンは基準値内でも、貯蔵鉄が著しく低値の場合、まず 食欲のコントロールが できませんし、強い疲労感、頭痛、無月経などの原因となるため、治療上重要なポイントになります。

http://www.clinic-hygeia.jp/ex/ex-05.html

エネルギー不足を感じれば食物を摂取しようとする

エネルギー不足を補おうと食べる→本当に身体が欲しているのは鉄分と鉄から作られるエネルギーであって食べ物のカロリーという意味でのエネルギーではないから、
(鉄の含まれて居ない)食べ物をどれだけ食べても身体が求めるエネルギーにはならない。だから食べ過ぎて意味が無いと感じると太ることへの恐怖が湧いてくる。





酵素補酵素

酵素は、主にタンパク質から出来ていて、摂取した栄養素を様々な物質に変化させる働きがあります。TCAサイクルが上手く回ると、水素イオンが発生しますが、この水素イオンを受け取るのが酵素です。酵素に水素イオンが次から次へと受け渡されていくと、エネルギーが作られます。酵素には色々な種類がありますが、その一つに「チトクローム酵素」があります。この酵素は、ヘム鉄が原料となって出来ています。その為、鉄が不足している貧血の状態では、チトクローム酵素が充分に作られず、エネルギーが不足する症状が生じます。 
ほとんどの酵素は、「補酵素」と結合することで、初めて酵素としての機能を果たす事が出来ます。補酵素は主にビタミンB群です。ビタミンB群が不足していると、酵素が充分に働けないので、エネルギーを作り出せなくなってしまいます。その為、TCAサイクルを円滑に回し、エネルギーを作る為には、ビタミンB群が必須となります。又、コエンザイム補酵素の1つとして、重要な物質です。CoQ10はアセチルCoAからコレステロールを合成する過程で作られるので、血液検査でコレステロール値が低い方はCoQ10が不足していることが予想されます。
http://www.mariyaclinic.com/contents/advice/advice_1.htm



















過食嘔吐からの鉄欠乏性貧血




過食嘔吐が問題視されるのは食べ物を粗末にするという他に、身体への影響も懸念されています。
過食嘔吐すると、カリウムなどのミネラルが必要以上に排出されてしまい、心臓に負担を掛けたり、ミネラル不足から来る様々な症状を起こしやすくなります。




※ミネラルとは…
カルシウム・ナトリウム・カリウムマグネシウム・燐(りん)・硫黄・鉄
http://dic.yahoo.co.jp/dsearch?enc=UTF-8&p=%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%83%A9%E3%83%AB&dtype=0&dname=0na&stype=1&pagenum=1&index=17722500

Ⅰ−1−⑤むくみ、ミネラルバランスの異常
 過食をして嘔吐をすると、差引ゼロになると考えていませんか?
身体の外から沢山の水分や固形分をとりこんだり、沢山の水分や固形分が身体の中から出ていくことは、単なる差引ゼロの状態ではありません。例えば、身体は食べ物を消化吸収するためにミネラルを含んだ胃液を分泌しており、嘔吐することで胃液が失われます。胃液を失うことで、身体に必要な水分やミネラルが失われ、だるさや疲れ、便秘を生じやすくなります。
 過食嘔吐を短期間に繰り返すことで、身体の水分やミネラルのバランスが崩れ、むくみやすくなります。むくみによって短期間に体重が急激に増えたり、足が太く見えることがあります。ミネラルバランスの異常がひどくなると、致死的な不整脈につながることもあります。



Ⅰ−1−⑦貧血
 過食や偏食、過食嘔吐の症状が続くと体内の鉄分やビタミンが不足し、貧血が起こります。
貧血になると身体は低酸素状態になり、頭痛やめまい、息切れなどの症状がでることがあります。ま
た酸素不足となった身体が、常に新しい血液を求め、脈が速くなるので、心臓に余計な負担がかかります。
 貧血による症状、心臓への負担などにより通勤に支障をきたすなど、社会的な生活が制限されることもありうるのです。

http://sessyokusyougai.net/drkashiku/drkashiku_gappeisho_1.html




















○整体的な考え方としての鉄不足

鉄欠乏性貧血の改善は病院で鉄剤を飲めば良いはずが、

医師はなかなか親身になって治してくれないから、

私たちの仕事が増える。

鉄欠乏性貧血が治ったかはフェリチンを調べる。



胃下垂やストレスはわかるけど、
咀嚼しないと太るとか、猫背は太るとか、言ってたじゃない?

と思ったあなた。

しっかり私のブログ読んでますねー。

では、胃下垂、咀嚼、猫背、ストレスが


なぜ太れない原因なのか?

咀嚼(良く噛まない)から説明、

咀嚼をすると消化吸収が良いが、

良く噛まないと消化不良で、吸収できずに太れなくない。

これは、胃腸が弱い(下痢しやすい)人に多い。

逆に早食いで太る傾向の人は、

胃腸の強い(下痢したことのない)人に多い。

早食いで満腹中枢が刺激されない内に、味の濃いもの
(脂物)を食べ過ぎて太る。


猫背で痩せる場合、
姿勢が悪くなると胃腸が圧迫される為に、少食になる、
しかも胃腸の蠕動運動が低下して消化吸収が低下する。
この場合痩せていてもウエストのくびれは無く、
食後は下腹だけがポッコリお腹になり、
繰り返しす胃腸の重さで骨盤が開いて来ると、
やがてポッコリお腹だけでなく下半身デブになる。
だから中年期になれば猫背は太る(中年太り)ので
心配ない(格好良くは太れませんが・・・。)


胃下垂の場合は有名ですね、
胃が下がっているのは胃の筋肉が弱く、
自力で本来の位置にとどまれずダラリと垂れ下がる、
実際は胃だけでなく腸もダラリと垂れ下がるために引っ張られる
筋力の無い胃腸は消化液を出す力もないために、
いつまでも胃腸から食物が出ていかない。
だから食事をしても消化吸収する力が弱いし、
食も細い事が多く、太れない。

ストレスの場合、
胃酸が過剰になる(便秘体質の人)の場合は太り
胃酸が低下する(下痢体質)人の場合は痩せる。


胃下垂の回復は、
内臓の筋肉が弱いので回復させる整体をする。
内臓の筋肉は、不随意筋と言い
自分で意識的には動かせない筋肉。
だから骨盤矯正と胸椎4〜7番の矯正などで回復させ、
プロテインや塩分や鉄分多めの食事で
胃下垂の筋肉をつける食習慣を行うと回復する。
鉄欠乏貧血か隠れていることも多く、
フェリチンが40以上になるようにする。

http://beautycity.jp/blog/10003686/p10052070c.html





■外胚葉質

私たちは、何かをするときに自分の意思で行いますが

その時の、考え方や行動の仕方が「体質の違い」によって

左右されています。

そう、【自分の意思】さえも体質によってある程度左右されているのです。



外胚葉は、皮膚や髪の毛、神経、眼球、脳として発達していきます。


外胚葉の発達している人は、ほっそりした体格が特徴です。

こういう方の体質の特徴はというと...


筋肉や靱帯も柔らかく伸びやすい人が多いので、支える力が弱く
内臓の形や位置が、下がり気味、という方が多いです。






胃下垂・腎下垂など)外胚葉質

動きもあまり活発ではないので消化器系では、栄養分の吸収がよくないのが特徴です。

血糖値の上下動が大きく、血糖値が下がると他のタイプに比べて、脱力感やイライラが強く出ます。



※糖分は消化力が弱くても吸収します。
ところが、糖分を燃やすビタミンB群などの吸収力が悪いので
血糖値が極端に上がりやすくなるのです。



急に上がった血糖値は膵臓から出るインシュリンというホルモンによって急激に下げられます。
それで血糖値の上下動が激しくなるのです。


お腹がすいたら、糖分の吸収が早いお菓子類よりも
ゆっくり糖分を吸収するおにぎりなどを食べましょう。


心臓は下方に膨らんだ水滴型で心拍が弱いめです。

肺も標準より細長いため、呼吸が浅くなりがちです。




栄養吸収率が低いので、鉄欠乏性貧血になりやすく心臓の拍動が弱めなので低血圧の人が多いようです。

深夜の睡眠が浅く、明け方から深くなる傾向があるので

朝の目覚めがつらい方が多いようです。

※これは理由が分かりません。おそらく自律神経の影響だとは思いますが。



消化力が弱いので、胃の中に食べカスが老廃物となって溜まり胃潰瘍になりやすい傾向にあります。

代謝機能もやはりあまり活発でないので

「汗をあまりかかない」人が多いです。

また、皮脂の分泌もあまり起こらないので、乾燥肌の人が多いです。

水分の排出なども活発ではないので

体内に余分な水分が滞留しやすく、たるみやむくみがでやすい体質です。

暑さよりも、体温と気温の差が開く寒さに弱いので

冬場はもちろんのこと、夏でもクーラーなどで冷えると

行動が緩慢になり、代謝機能が停滞しやすい体質です。

上記のような体質から

冷え症、気力不足、膀胱炎、利尿障害、心臓の不調

などの不調が出る傾向があります。

ストレス解消が遅れやすく、ストレスを貯めやすいので

自律神経失調、神経障害、神経衰弱・神経疲労、胃腸不全など

神経系統のひずみによるトラブルが起こりやすい体質です。

と、ここまで書いてきましたが

あまり良いこと無いですね(^^;

ただ、これは典型的な外胚葉質の特徴です。

多くの場合、他の中胚葉や内胚葉の性質も混じっているので

(黄身や白身のない卵はないでしょ?)

こんなに極端に出ることはありません。

「私、外胚葉が多そうなのに...最低(涙)」

などとは思わないで下さいね。

http://igia.jp/mm/90.html




















▼摂取量は1日40mgまで


 サプリメントを利用する場合、気になるのが過剰摂取。鉄は1日100mg程度までであれば、吸収を抑制するメカニズムが働くため、過剰症の心配はありません。ただし、極端に大量の鉄をとり続けると、肝硬変や糖尿病を引き起こすといわれているので、注意しましょう。(厚生労働省による許容上限値は40mg)

 血液中の鉄が不足すると、酸素が十分に運べなくなってさまざまなトラブルがあらわれます。でも、食べ物からとる鉄が不足したからと言って、すぐに貧血になるわけではありません。
 血液中の鉄が足りなくなると、体内の貯蔵鉄から不足分が補われます。つまり、まず貯蔵鉄が不足し(潜在性鉄欠乏)、貯蔵鉄から血液中に補充できなくなると血液中の鉄も不足して、ついには貧血になるというわけです。
 鉄はカルシウムと並んで不足しがちな栄養素の代表選手。とくに女性の鉄不足は深刻で、体内の鉄と栄養摂取量の関連を調べたある研究によると、女性のほぼ半数は鉄不足。中でも、通常の血液検査の結果にはあらわれず、それとは気づきにくい「かくれ鉄不足」は、3人に1人とかなり深刻な事態です。




















○鉄不足の症状

鉄欠乏性貧血の症状は、貧血になると、全身の組織や臓器に酸素が十分いき渡らなくなり、エネルギー源が不足して、からだ全体の組織や臓器の働きが弱まります。
このために、全身的な症状が出たり、からだのあちこちで多様な症状が起きるのです。

貧血の一般的な症状は、からだがだるい、すぐ疲れる、頭が重い、立ちくらみがする、耳鳴りがする、寒さを人よりも激しく感じるなどです。
酸素不足を補おうとして、心臓や肺がよけいに働くため、のぼり慣れた階段や坂を上がったり、少し運動しただけでも、息切れや動悸がするのも、一般的な症状にあげられます。

鉄欠乏性貧血が進行すると、皮膚や粘膜の赤みがなくなり、少し黄みを帯びたりします。
そのため、まわりの人から顔色が悪いといわれたりします。さらに、足が少しむくむ、微熱が出る、食欲がなくなる、吐き気を感じるなどの症状があらわれることもあります。

重い鉄欠乏性貧血が長く続くと、口の端に亀裂ができる(口角炎)、爪がスプーンのように中央部がくぼんで反り返る、
もろく欠けやすくなる、食道粘膜が萎縮するために、ものが飲み込みにくくなるなどの症状がみられることもあります。

鉄欠乏性貧血のほとんどは、徐々に進行して、症状がゆっくりとあらわれます。そのため、からだがその状態に慣れ、貧血の程度が強くなっても、症状を感じない人がかなりいます。

胃・十二指腸潰瘍、子宮筋腫などが原因で鉄欠乏性貧血が起きた場合は、もとの病気の症状もあらわれます。












■疲れが取れない、だるい、集中できない


疲れやだるさ、日中の眠気、集中力の無さなどは、
鉄の不足によって起こる一般的な症状です。

睡眠時間は足りているはずなのに、昼間も仕事場で眠たくて障害兄。
このため、集中しようとしても頭がぼんやりしてしまい、仕事や勉強がはかどらずに困ってしまう。









■眠れない、眠りが浅い、いつも眠くてすっきりしない


脳は、酸素不足になると眠気を感じます。
そして、睡眠中に十分な酸素が脳に送り込まれなければ、
ぐっすり深く眠って心身を休むことができます。

脳に酸素をたっぷり含んだ血液が、十分に送られる必要があります。

血液中に鉄が不足していたら、脳にも新鮮な酸素が運ばれません、。






■低体温、冷えからくる免疫力低下


血液の状態が悪いと、血流が悪くなり、全身に冷えが起こります。
つまり、低体温です。

この場合は、全身の健康に影響するような、身体の内部の体温である
「深部温度」が下がってしまいます。

深部体温が低いと、免疫細胞の働きが悪くなり、免疫力の低下が起こります。









■イライラ、落ち込み、記憶力低下


疲れが取れない、だるい、仕事や勉強がはかどらない、眠れない…
こういうことが続けば、誰でもイライラします。


また、鉄はセロトニンノルアドレナリン補酵素になので
不足するとセロトニンノルアドレナリンが作られない。

だから、慢性的な疲れ、眩暈、頭痛を訴えて検査してみても、
異常なしと言われてしまう。









■頑固な肩凝り、片頭痛


鉄をしっかりとってヘモグロビンが増え、
血液中の酸素の量が増えていくと、いつの間にか肩凝りもすっきり消えていることも。

頑固な肩凝りは肩や首の付け根を取り囲んでいる筋肉が酸欠を起こして、疲労物質がたまり、
筋肉がこわばってしまうために起こります。

さらにセロトニンが作られなくなって、筋肉がリラックスできないので、
片頭痛や肩凝りの原因にもなります








○鉄が不足すると…


■酸素が運べない


鉄不足になると、血液中のヘモグロビンが少なくなり、酸素の少ない血液になります。
酸素の運び屋が居ない身体は、酸欠状態になり、めまい、息切れ、疲れがとれない、だるいなどの貧血症状が起こるのです。





■筋肉を動かすエネルギーが作れない



鉄は血中だけでなく、全身の細胞にも存在しています。
細胞内では、ミトコンドリアという組織に酸素とブドウ糖と脂肪を取り込んで、
ATP(アデノシン3リン酸)というエネルギーが作られています。

鉄不足になると細胞内でATPがうまく作られなくなります。
筋肉細胞がうまく働かず、身体が重い、いつもだるい状態になってしまいます。


ATPは心臓など酸素をたくさん使う内蔵を動かすエネルギーにもなっています。
ATPが作られないと、心臓のポンプ機能が弱まり血流が悪くなることにもなる。


鉄は身体の中では80%が赤血球の中のヘモグロビンとして活動します。
そして、残りの20%は脾臓や肝臓などにいき、「貯蔵鉄」として分けられます。

肝臓や脾臓に存在する貯蔵鉄は要はストックです。

いつも保存され、栄養が不足したり出血が増えたりして、
ヘモグロビンが減ったときに出番となります。

そして、貯蔵された鉄を使ってヘモグロビンが生産されます。

このため、体内で鉄が不足していても、すぐにはヘモグロビンの数値が低いことにはならないのです。

この、貯蔵鉄が減ってしまっている状態が「隠れ貧血」です。






■低血圧と貧血は関係がない


血圧とは、心臓から全身に血液を送り出すための、
ポンプの圧力の強さを意味しています。
(起立時に30mgも低下すれば、血が送られないのは無理がない)

貧血は、これまでもみてきたように、
赤血球の中のヘモグロビンの濃度ですから、
これはまったく違う状態です。

一方で高血圧でも、鉄不足で貧血になっている人はいます。
むしろ、薄くて酸素不足の血液から、なんとか全身に酸素を回そうとして、血流が速くなります。

そこで、血圧が高くなることもあるのです。




■貯蔵鉄が溜まるまでがんばろう!


たとえ、ヘモグロビンの数値が1ヶ月で改善したとしても、
貯蔵鉄が十分回復するまでは、治療を続けましょう。













○元バドミントン部として考えられる補足


・衝撃で赤血球が壊れるため

一体なぜ、健康促進に役立つはずのスポーツが貧血の原因になるのでしょうか。
ラソンやバレーボールなどは、足の裏を強く地面に打ちつけるスポーツです。

赤血球はごく薄い膜で覆われているため、強い衝撃を受けると形状を保つことができません。
何度も衝撃を加えられると簡単に壊れてしまいます。

ヘモグロビンは、肺から酸素を受け取るための重要な物質す。
赤血球が破壊されると、なかのヘモグロビンが漏出してしまいますので、全身の細胞や組織に十分な酸素を送り届けることができません。
その結果、めまいなどの貧血症状が表れるというわけです。



・汗をかくと鉄分が失われる!


激しいスポーツが貧血を起こすもう1つの理由、それは汗です。
体を動かしてたくさん汗をかくと、汗と一緒に体外に鉄分が出て行ってしまいます。
鉄分は大切なヘモグロビンの材料ですので、不足すると体への十分な酸素供給がされなくなり、貧血を引き起こします。

貧血は多種であり、発症のメカニズムもいろいろです。
スポーツ性貧血は、赤血球の破壊や鉄分不足が引き金となる貧血ですので、溶血性貧血と鉄欠乏性貧血に該当すると言えます。