フェリチンを貯めていくにあたって&ヘム鉄のサプリメント


■貯蔵鉄として貯蔵される

使われなかった鉄は貯蔵鉄であるフェリチンに変えられ、蓄えられます。
体内の鉄が足りなくなると、フェリチンが分解されてヘモグロビンやミオグロビンの材料になります。
そのため一時的な鉄不足があっても、すぐにその兆候が出ることはありません。しかし不足状態が長く続くとやがて貯蔵鉄も枯渇し、貧血やその他の欠乏症状が表れます。

http://www.eatsmart.jp/do/contents/eiyoinfo/eiyo_fe





つまり、ヘモグロビンの値が低下するということは貯蔵鉄(フェリチン)が完全に枯渇した状態だということ。
逆に言えば、ヘモグロビンが正常値でもフェリチンが刻々と減少している場合もある。

そして、ヘモグロビンが満タンになって初めて、鉄はフェリチンとして蓄えられる。
ヘモグロビンの方が大事だから。


2年前

Hb11.8
mcv76.8

フェリチン??



現在

Hb15.4
MCV90.0

フェリチン18.6


2年前はヘモグロビンが低い状態を経験した。
このとき、おそらくフェリチンは使い果たしてしまっていたのだろう。
つまり、ゼロに近かったと言うこと。

そして、ヘモグロビンが正常になった現在、やっとフェリチンを貯めていける状態になったのだと思う。








■鉄を貯める方法

フェリチンは男性だと250以上、女性だと100以上が理想です。
フェリチンが70以下になると、なんらかの精神症状が出ると言われています。
フェリチンは普通の血液検査では測りませんので、潜在性鉄欠乏を見逃してしまいます。

もし潜在性鉄欠乏になっているならば、早期に解消しましょう。
フェリチンが10以下になっているならば、食事だけで上げるのは不可能だと思います。
医師の指導の元に鉄剤もしくはサプリメントを使用する方が良いと思います。

低フェリチンになってしまいそうな人
 ダイエットしている人、菜食主義者
 肉を食べない人
 胃の調子の悪い人、ピロリ菌がいる人
 甲状腺機能低下症の人


上記に当てはまる人は注意が必要です。
将来的に、低フェリチンにならないためには、食事を見直す必要があるかもしれません。









鉄について勉強しましょう。鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄があります。

ヘム鉄は肉類、魚類、貝類に含まれます。
2価鉄で腸でそのまま吸収可能であるため吸収率は非ヘム鉄に比べて5〜10倍高いと言われています。
非ヘム鉄の吸収を助ける働きもあります。また同時に摂取した食品によって
吸収率が左右されることはありません。

非ヘム鉄は野菜、乳製品に含まれる3価鉄でそのままでは、ほとんど吸収できません。
2価鉄に変えられた後、腸から吸収されます。
同時に摂取した食品によって、吸収率が左右されます。




ヘム鉄
  ヘム鉄と一緒に非ヘム鉄を摂ることで非ヘム鉄の吸収率は上がります。
  ということで、野菜ばかり食べるような食事だと低フェリチンになる可能性があります。
  適度に、肉、魚と組み合わせることが大切です。



ビタミンC
  ビタミンCには3価鉄を2価鉄に変える働きがあるため、吸収率が上がります。

胃酸
  胃酸には化合物として存在する鉄を消化によりイオン化する働き
  3価鉄を2価鉄にする働きがあります。
  胃の働きが悪い人は、鉄の吸収が悪くなります。


腸の調子
  栄養は腸から吸収されるわけです。便秘、下痢になっているということは腸にとっては
  非常に良くないことです。腸内細菌を良い状態に保つことは重要です。



食事のバランス
  カルシウム、亜鉛、銅、鉄、マンガンは腸から吸収される際に競合する関係にあります。
  どれか1つのミネラルが極端に多いと他のミネラルの吸収率を落としてしまいます。




低フェリチンに陥っている人がストレスを受けると乗り越えることができません。
なぜかというと、鉄の消費が高まったときに、神経伝達物質を適切に作ることが
できないからです。神経伝達物質が適切に作られないと感情のコントロールはできません。

http://yuzuman.sakura.ne.jp/tetubusoku.html


鉄が足りないと踏ん張れないし落ち着けない









■肝臓の働きが悪い(脂肪肝・肝炎・薬の飲み過ぎ、など)と鉄を溜めにくい!?

240 :病弱名無しさん:2013/06/03(月) 19:54:31.22 id:hlGl3F9cO
自分は肝臓に鉄が溜るからあまり継続して鉄剤飲まない方がいいって言われてるよ

241 :病弱名無しさん:2013/06/03(月) 20:08:03.45 ID:4k835KhS0
それは貧血の度合いが軽いか、もともと肝臓が悪いんじゃないの?
普通は血液検査で肝機能の数値を見ながら服用する。

242 :病弱名無しさん:2013/06/03(月) 22:43:41.59 id:NiNjMsnZ0
鉄剤飲んでも吸収率の悪い人はすぐに肝臓の値が悪くなる
すると入院して点滴になる
腸で吸収できる人は肝臓に与えるダメージは弱い…みたいよ
血色素14に回復するまでは継続しろって言われた

http://bb-rock2ch.com/ag/uni/body/1361153740/



















■フェリチン(貯蔵鉄)を貯めたいなら非ヘム鉄を摂取すべき!?

汗でカルシウム、マグネシウムカリウムといったミネラルだけではなく鉄分も流れていきます。
汗1リットルに対し0.5mg〜1mgの鉄分が含まれています。


アスファルトの上を走ると衝撃足の裏で赤血球は破壊されているというのもあります。
だから、あまりアスファルトは走ってはいけません(笑)
だから、マラソンや駅伝の選手に貧血の方が多いというのも事実なのです。







さて、ヘモグロビンは鉄分とタンパク質から出来ています。鉄分がなければヘモグロビンは作られません。
当然ですが、細胞まで酸素が行き渡らないと怪我の原因になるのです。

さて、鉄はヘム鉄と非ヘム鉄に分けられます。なにをもって分けているかと言いますと、臓器にて貯蔵できるか否かという点になります。

では、ヘム鉄と非ヘム鉄の特性を述べましょう

ヘム鉄は動物性の食品に多く含まれています。赤みの肉に多いです。
魚ではマグロやカツオ、動物だと赤身肉と言われている筋肉系の部位です。病院でもらう鉄分の錠剤は即効性が必要なためヘム鉄がほとんどです。
なお、南部鉄器などから滲み出る鉄分もヘム鉄です。

特徴をまとめると
①非常に吸収力が高い。食品の種類にもよるが10〜25%の吸収率
②タンニンや食物繊維などに吸収を阻害されない。
③臓器に貯蔵されない。
④過剰摂取障害がない
となります。

吸収力が高いために非常に効率が良いように思えますが、実はヘム鉄は体内の臓器に貯蔵されません。
そのため、錠剤なども摂取をやめると元に戻ってしまいます。血清鉄といって血の中に存在するのみとなります。
血清鉄とは、血しょうの中である種の夕ンパク質と結合して運ばれる鉄のことです。
大雑把にいえば血液内の鉄分です。でも、3mg〜4mgぐらいしか保存できません。この血清鉄からヘモグロビンは作られています。ヘモグロビンを作れるのは血清鉄のみです。

3〜4mgしか保存できないのでは、困ってしまいますね。

そこで非ヘム鉄が必要となります。非ヘム鉄は内臓に貯蔵することができるのです。
これを貯蔵鉄と言います。肝臓、すい臓、骨髄などで鉄分を保存出来るのです。
血清鉄が不足したとき血清鉄を作るもとになります。体内の鉄分が不足するとこの貯蔵された非ヘム鉄を吐き出し鉄分の調整をしているのです。
貯蔵鉄はヘモグロビンを作れません、だから、臓器から放出して血清鉄を補うのです。

非ヘム鉄は植物性の食品に多く含まれています。ひじきやごまが有名です。
でも、例外としてレバーの鉄分は大部分が非ヘム鉄です。(動物性非ヘム鉄)動物性の非ヘム鉄は吸収が高いのが特長です。
しかし、残念なことに貯蔵できる臓器が限られているために貯蔵できる量が非常に少ないという欠点があります。
(レバー良くないという話ではなく、あくまでも貯蔵性に劣るという話です)
特徴をまとめると
①吸収率が悪い。1〜5%ぐらいの吸収率・・効率悪い
②タンニンや食物繊維、シュウ酸などが吸収を邪魔をする。
つまりコーヒーやお茶はダメ。またアクが強い野菜はしっかりとアク抜きをしないといけない(ほうれん草やたけのこなど)

③臓器に貯蔵され貯蔵鉄となる。ここ重要!!

④ビタミンCと動物性蛋白質と一緒に摂取することが必要。
最重要・・化学式の話になるけどビタミンCも一緒に摂取しないと非ヘム鉄は体内に取り入れることは出来ない。
でも野菜はたいがいはビタミンCも含んでいるので大丈夫だけど・・煮すぎた野菜とかは要注意・・ビタミンCが壊れています。

⑤大量に摂取すると胃が荒れたり、過剰摂取は鉄障害を引きこします。そのため病院で渡される鉄分やサプリメントの鉄分はヘム鉄です。非ヘム鉄ではありません。
(普通の食事では過剰摂取にはならないので安心してください。)


貧血になるときは
貯蔵鉄→血清鉄→ヘモグロビンの順番で減っていきます。
だから、貧血は予備軍が多いのです・・分かります?
貯蔵鉄という根本は解決していなくても、血清鉄の状態が改善されればヘモグロビンは作られて一時的に状況が改善したかの様に思えます。
しかし、それは根本を直していないのでサプリメントや医師からもらった鉄分の薬をやめると元に戻ってしまうのです。

だから効率が悪くてもしっかりと非ヘム鉄も採らなくてはいけないのです。




 さて、話を過剰摂取に戻しましょう。人体の貯蔵鉄が満タンになっても人間は体外に貯蔵鉄を排出する機能を持っていません。
(排出用の薬はありますがね・・発ガン性が高いけど)汗や尿で排出される鉄分は貯蔵鉄以外の鉄分なのです。

つまり、非ヘム鉄の過剰な摂取は貯蔵鉄の許容を超えた場合に障害をおこします。
例えば、肝硬変などの病気につながることもあるのです。また、一部のデータでは発ガン性と鉄分過剰の関連性が指摘されており、これはいまだに論争が続いています。

そのため、厚生労働省では鉄分の1日の摂取量は45mgを限度とするようにと指導しています。
私としては医師の診断を受けていない方が鉄分の錠剤をやサプリメントを無闇に服用するのは危険だと思っています。
服用したい場合は必ず成分表を読んでください。とんでもなく高い数値の鉄錠剤もありますのでね。

http://blogs.yahoo.co.jp/caesar_scpio_nicoro_renaissance/19534801.html













■「ピロリ菌」は栄養障害に大きく絡んで

ヘリコバクターピロリ菌(以下H.p)と胃十二指腸疾患以外の疾患との関わりが次第に解明されてきていますが、
これまで難治性・再燃性で原因不明と考えられていた鉄欠乏性貧血(IDA)患者の中にH.p感染が原因である症例が存在することが明らかになりました。



H.p感染に起因するIDAの病態機序
1)H.p感染が原因で消化管粘膜から潜在性出血をきたす。
2)H.p感染後の胃粘膜萎縮による塩酸やアスコルビン酸の分泌低下で低酸または無酸となり、食事性鉄の吸収が阻害されるための鉄欠乏。
3)Hpが宿主から鉄を奪い取る










「ピロリ菌」によって障害されている粘膜を持つ胃は、まるで穴の開いたバケツのようなものです。
心の不調を引き起こす多くの栄養障害に「ピロリ菌」による胃粘膜障害が関係している可能性を、常に頭に入れておくことが必要なのです。


栄養素の消化吸収を阻害するため、栄養失調の原因となります。


とくに、タンパク質や鉄・カルシウムなどの栄養素の吸収不良の原因となることがあるのです。


しかし、糖分の吸収には影響しないため、
糖分だけは吸収されてしまうので、低血糖症を起こしやすいのです。
(精製された糖分は分子が小さいから抜けて吸収されてしまう)
















■ヘム鉄を摂取するメリットと選び方



赤血球でさえ十分に作ることが出来ないほど鉄が枯渇して初めて「貧血」になります。
貯蔵鉄が本来の必要量を切ると、生命維持に不必要な部分から切り捨てていきます。
たとえば「肌が荒れる」「抵抗力が落ちる」「情緒不安定」「冷え性」「不妊症」などは貧血がない人でも起こる鉄欠乏の症状です。





ヘム鉄の摂取を行うと、全項目で65%以上の改善がみられ、そのうち8割以上改善が認められたのは
(1)注意力低下・イライラ(2)立ちくらみ・めまい・耳鳴り(3)寝起きが悪い(4)湿疹(5)ノド不快感・鼻づまり






ヘム鉄のサプリメント原料はブタの赤血球由来のものが主体ですが、鉄の含有率が1〜2%と低いため、
十分な量のヘム鉄を含むサプリメントを作るには大量の原料を使用する必要があり、どうしても粒が大きくなるか数が増え、価格も高くなります。

「ヘム鉄」を標榜しながら、小さく少ない粒で価格も安いサプリメントは、虚偽の表示をしている疑いが濃厚です。
こうしたサプリメントは、鉄の含有量が少なかったり、ヘム鉄では無く「無機鉄」を主要原料にしていることが多く、
全く症状の改善が見られなかったり、摂取した患者さんが副作用で苦しむことになります。















【わたしが処方されたサプリメントの袋表示と実際の服用指示量】

1粒あたりヘム鉄5mg・イースト鉄3mg
これを「一日あたり2粒を目安にお召し上がりください」というのが袋表示です。
この指示通りに服用した場合、1日16mgです。
わたしが栄養解析レポートと、栄養カウンセラーから指示された服用量は1日6粒。
トータルでサプリメントの鉄分含有量は48mg/日でした。(レポート上にも表記あり)

鉄欠乏が明らかな人に投与される医薬品の投与量はさすがに下回っていますが、
市販のサプリメントの8倍ほどの鉄量になりました。
わたしの年齢の摂取上限値はオーバーしてます(゚∀゚)
(あ、ちなみにわたしはフェリチンとヘモグロビン、血清鉄、UIBC等の鉄関連の数値は
 全て検査会社の正常範囲内ですし、いわゆる貧血に伴う症状もありませんですw)


【栄養療法関連書籍(低血糖症精神疾患治療の手引)での鉄の位置づけとツッコミどころ】
鉄の投与量は「貧血の程度に応じて」という記載があります<ある意味当たり前
低血糖症に貧血が合併した場合は、より症状は重くなります、という記載がありますが、
わたしは貧血がないにもかかわらず鉄を48mgも投与されています(゚∀゚)

あとこの本は、貧血=鉄欠乏、という前提に則って書かれていますが、そもそも貧血には
鉄欠乏以外の原因もあるということも医師であるならばもちろんおわかりですよね?

そもそも「この人になぜ鉄が欠乏するのか?」ということを個別に考えず
ビタミン依存体質等という名称で個体差のせいにだけしていたら
鉄欠乏になった原因疾患の存在を見逃しかねないのではないですか?

子宮筋腫による月経過多で出血が多いために鉄欠乏になっている女性に、鉄だけ補給しても
根本の原因は全く解決しません。
考えるべきなのは鉄そのものではなく、鉄が足りなくなる原因疾患でしょう?

このことで得をするのは、長期にわたって「鉄が足りないから具合が悪いんですよ」といいながら
自費で高額なサプリメントを患者に売ることができる立場にいる人間です。
検査をしてデータが良くなっていなくても「投薬で治療している」ということにできる。
「そのくらい難しい病気だから高額で治療を続けないと良くならない」と思わせやすいから、
そう思ってしまうのは、勝手な想像ですかね(にやり)

そしていつものように、過剰投与のリスクについては一切記載がありません。
何だかツッコミが定番のパターンになってしまっている気がしますが、要するに、
低血糖症の治療そのものにおいて鉄が必須であるという記載はありませんでした」

http://ameblo.jp/su-gar-less/entry-10598931784.html





ちなみにM口クリニックで48mg/日のヘム鉄が16800円
こっちでは同じ容量(少なくとも鉄の含まれている量は…ということですが。)で8400円。この違いはナンなのだろう?人件費とか儲けとか、そういうことなんじゃないだろうか?つまりお客にとっては害でしかない値上げ。